step③ フリープログラムの要素について【フィギュアスケートルール2019】

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注意!!この記事は2019ー20シーズン版です。

前回はSPの要素についての説明をしてきました。今回はその続きでFSの要素について説明していきます。FSはSPと比べて自由な演技ができることも特徴の一つです。それでは、FSの要素の種類を説明します。

<今回の内容>

  • FSの要素の種類
  • FSのジャンプ要素の説明

 FSの12個の要素の種類

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 このようにフリーの要素はとにかく自由です。スピンやステップについては次回以降に説明するので今回は1~7のジャンプの要素について詳しく説明します

FSのジャンプ要素の説明

FSでは男女共に7回ジャンプを飛ぶことが出来ますが、選手は以下のルールに従ってジャンプの構成を決めなくてはいけません。SP同様、ここでは同名でも回転数の違うジャンプは2種類のジャンプとして扱います

ルール① コンビネーションジャンプは最大3回まで。(ジャンプシークエンスを含む)ただし、3連続ジャンプはその3回のうち1回までです。(いかなる回転数でもよい)

ルール② ジャンプのうち1回はアクセルジャンプでなければならない。もしもアクセルを飛ばなかった場合は1番最後に行われたジャンプ要素が0点になる。

ルール③ 単独ジャンプはいかなる回転でもよい。→SPとは違い、1回転でも2回転でもいい。1回転アクセルも可。

ルール④ 同じ種類の2回転ジャンプを全部で2回を超えて飛んではならない(コンビネーションの中であっても。)

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ルール⑤ 3回転ジャンプ、4回転ジャンプのうち2種類のみを2回行うことが出来る。そのうち1種類のみ4回転ジャンプを繰り返すことができる。これら2回行ったジャンプのうち1回目か2回目どちらか片方はコンビネーションかジャンプシークエンスにしなければならない。

(例)

  1. 4サルコウ+2トウループ
  2. 4トウループ
  3. 4トウループ
  4. 3アクセル
  5. 3アクセル+3トウループ
  6. 3ループ
  7. 3ルッツ+1オイラー+3サルコウ

この場合は同じ種類の4回転ジャンプを両方とも単独ジャンプで行っているので、2回目のジャンプが減点されます。

ルール⑥ 同じ種類の3回転ジャンプまたは4回転ジャンプも2回を超えて試みてはならない。

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同じ種類のジャンプを3回も飛んでるので要件に違反したジャンプのみが違反になる。

このようなジャンプの繰り返しに関するルールをザヤックルールと呼びます。ザヤックルールを違反してしまったときザヤるとか言ってますね。ちなみに、世界最速ザヤ記録保持者は織田信成さんです。最初から2つめでザヤりました。解説者も言葉を失ったとか笑笑

すみません話がそれました。

※ジャンプシークエンスという言葉が出てきましたが、ジャンプシークエンスのルールは難しいので今度説明します。コンビネーションジャンプみたいなものだと思っていて下さい。

間違いやすい点

  • 2回転ジャンプの繰り返しでは片方のジャンプをコンビネーション・ジャンプシークエンスとする必要はない

以上が、FSの要素についてのルールです。

最後まで読んでいただきありがとうございました

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